肌寒さが続いていましたが、3月も後半になってようやく春めいてきました。3月は各ブランドからの入荷ラッシュで店内も賑やかになりますが、中でもファンの多い「ゴーシュ」の春夏コレクションをいつもこの時期にお披露目しています。ちょうど一年前の今もこのカタログ内でゴーシュの魅力をたっぷりとお伝えしましたが、(記事はこちらよりどうぞ)今回は2019年春夏コレクションから特に印象的だった生地のことをより深く掘り下げて皆様にご紹介したいと思います。
ゴーシュの洋服に用いられる生地はそのほとんどがオリジナルで作られていると以前の記事で触れましたが、デザイナーの泉さんご夫婦と話をすると、生地にかける想いというのは並々ならぬものがあるといつも感じます。展示会のときはひとつずつ丁寧に泉さんが説明してくださり、よりその洋服の魅力が身近になって、新たな良さを知ることができます。さらに私たちも知りたいことが沢山あるため質問攻めをしてしまい、結局予定のぎりぎりまで居座ってしまうのですが、その時間がとても有意義で楽しく思えます。
いつもコレクションの度に生地を通して私たちに新しいことを教えてくれるゴーシュ。2019年春夏のコレクションでも特に印象的だったのが、3つの生地です。まずは66番手の細い麻を平織りにしたリネン千鳥シリーズ。リネンを一度洗いにかけた少しドライタッチな涼やかな生地は、ワイドパンツやローブコートに使っていて、今だけでなくこれから訪れる暑い夏まで活躍しそうです。
続いてはコットンとリネンを混紡したコットンリネンチェックシリーズ。コットンとリネン、異なる素材を一緒に織ることで生まれる生地のふくらみや表情が独特で魅力的です。この生地では胸下から広がるギャザーが美しいワンピースや、ボリュームのある新作のパンツを展開しています。
そして最後に滑らかなコットンのオーガニックブロードシリーズ。滑らかでやわからさがありますが、生地自体は打ち込みがあるので透けにくいのが特徴的です。何より今回は無地だけでなく、春にやさしく降りそそぐ雨のようなプリントもあり、ゴーシュファンの皆様にも新鮮に映るかと思います。この生地ではその滑らかでふわりと広がる特徴を活かして、ドレープが美しいスカートやバサッとラフに着ることができるワンピースを展開しています。
神戸ハオスでは明日3月21日より、渋谷ハオス&テラスでは3月29日より、上記のアイテムを含めたゴーシュのコレクションを皆様にお披露目いたします。また新しいアイテムだけでなく、定番も揃えていますのでファンの皆様はもちろんのこと、はじめての方にもおすすめのラインナップとなっていますので是非いらしてください。
haus / d’antan /Töölö が選ぶ、時とともに愛着が増していく洋服や服飾小物の中から気になるアイテムをクローズアップ。楽しいお買い物をより大切なものにしたい皆様にお届けします。