奥行きのある生地に見られる豊かな表情や、風を孕んでうまれる美しいドレープ、そして凜とした佇まい。一見シンプルに映るゴーシュの洋服にはデザイナーの優れた感性と揺るがない信念が詰まっていて、その美しさはただそこに在るだけで絵になるほどです。本日はいつも私たちの心を掴んで離さない「ゴーシュ」の洋服をご紹介します。

ゴーシュは東京・恵比寿にアトリエを構えられているパタンナー出身のご夫婦が手がけるレディースウェアブランドです。洋服を作る上で要とも言えるパターンに長年携われてきたこともあって、お二人の洋服は袖を通せば立体的なシルエットが広がり、上質な着心地を感じることができます。基本的にワンサイズの展開ですが不思議なことに同じ洋服を小柄な方が着ても、背の高い方が着ても、皆さまご自身の体にしっくりくると感動されます。それもやはりパタンナーとしての技術と経験により、日本人の体型を熟知されているからなのでしょう。

優れたパターンの他にもうひとつ、語られるべきはお二人が用いる上質な生地について。まず素材となる糸から選び、生産を手がける職人と話し合いを重ね、理想の生地を一から作り上げます。その探究心とこだわりの強さにはいつも驚かされます。それらの生地は着れば着るほど風合いがよくなり、着る人の歩みとともに魅力を増していきます。それらの要素が全て重なり合い生まれた洋服は研ぎ澄まされたシンプルなデザインでありながら一目でゴーシュとわかるほどの存在感があり、いつまでも色褪せることはありません。

今季届いたばかりの、春らしい黒とも言えるワンピース。66番手の光沢感のあるリネン糸を強く打ち込んだツイルは生地にわずかなおうとつがあり、光のあたる角度によって表情をかえます。リネン特有の程よい透明感で重くならず、春夏のシックな装いにぴったりな一着です。ゆったりとしたラインですが腰のベルトがシルエットにメリハリを与えて、品のよい女性らしさを感じるため、シーンを問わず着用できそうです。

ワンピース以外にもブラウスやパンツなど、いくつも名品があるゴーシュ。神戸 haus では3月23日(金)より5日間、「 ゴーシュ 2018 Spring&Summer Collection 」と題して届いたばかりの新作を一斉に皆さまへとご紹介いたします。本日ご紹介したワンピースの他、様々なゴーシュの洋服をご用意しておりますのでこの特別な機会に是非一度袖を通してみてください。また taste&touch Webshop では3月16日(金)に先行でリネンワンピースとリネンワイドパンツを販売いたしますので、こちらもどうぞお楽しみに。

haus / d’antan /Töölö が選ぶ、時とともに愛着が増していく洋服や服飾小物の中から気になるアイテムをクローズアップ。楽しいお買い物をより大切なものにしたい皆様にお届けします。

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