フィンランド日記

デフ・カンパニーは今年30周年を迎えました。その中で20年以上に渡りパートナーシップを築いてきたのがフィンランドのテキスタイルブランド「ヨハンナ・グリクセン」です。
この夏、総勢8名のスタッフがヨハンナの住むフィンランドへ研修旅行に行ってきました。これはその中の1人のスタッフが綴った旅行記です。前編・後編と2週に渡りお届けいたします。

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猛暑の日本を後にし、13時間のフライトを経て現地早朝ヘルシンキの空港に到着。飛行機を降りた瞬間に身を包んだ冷たい空気が異国での旅の始まりを教えてくれた。

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この研修旅行の一番のミッションは、われらデフ・カンパニーが日本代理店を務めるフィンランドのテキスタイルブランド、「ヨハンナ・グリクセン」のショップ見学だ。案内をしてくるスタッフとヘルシンキ中央駅で待ち合わせていたので、空港から電車に乗り集合場所へ向かった。彼女が8年前来日した際に会った時と変わらぬ少しはにかんだ笑顔で迎えてくれたから、高鳴っていた心が和らいで遠いはずのフィンランドがとても近いところのように思えた。

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ヘルシンキ市内に2店舗を構える「ヨハンナ・グリクセン」だが、はじめに市の玄関口である中央駅からほど近い新店を、その後デザイナーのヨハンナとも合流して、メインストリートにある本店と続けて見学させてもらった。

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LASIPALATSI STORE
Mannerheimintie 22-24,00100 Helsinki Finland

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FLAGSHIP STORE
Erottajankatu 1,00130 Helsinki Finland

日本未入荷の最新アイテムやファブリックなど目新しい商品ばかりを見てしまいそうになったが、内装や什器はもちろん、ウィンドウや商品陳列、置いてある植物やスタッフが使う文房具など細かなところまで彼女のセンスが行き届いていた。そこで働いている自分を想像したら今でもわくわくする気持ちが収まらない。カウンターの壁にはヨハンナの若い時の写真などが飾ってあり、彼女らしいユーモアにも溢れた心温まる空間だった。

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なにより屈託のない笑顔できびきびと仕事をするスタッフの姿や気前の良い彼女たちのもてなしに心地良さを感じずにはいられなかった。

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その日の夜は、ヨハンナがヘルシンキの港からフェリーで10分くらいのところにあるロンナ島という小さな島のレストランで現地スタッフとの食事会を開いてくれた。

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ほんのわずかな船旅だったが、海を見つめるヨハンナのまなざしが世界を舞台に新しいことに挑戦し続ける彼女のものづくりの姿勢に重なって印象的だった。

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郷土の食材を使った料理やデザートは初めて口にするようなものもあったが彩り豊かで、シンプルなフィンランドデザインの器に綺麗に盛り付けられていた。どれも美味しくて余すことなく頂いた。お互いの自己紹介や翌日の計画の話をしたりしながら会話も弾んであっという間にお開きの時間になってしまった。

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食事会の最後、ヨハンナたちがプレゼントをくれた。柔らかな黄色の紙とリボンで可愛く包まれた中身はヨハンナのテキスタイルのパターンが絵付けされたマグカップだった。日本に帰ってから気付いたのだが、カップの中にはおしゃれな包みのフィンランドのキャンディがたくさん詰まっていた。きっとぼくらがフィンランドを訪ねるのをとても楽しみにしてくれていたのだろう。彼女たちの粋で愛の籠ったサプライズに胸が熱くなった。

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次の日はレンタカーを借りてヘルシンキ郊外のビルナスという村へ出かけた。もともとは製鉄で栄えた村だそうだがその工場跡で毎年この時期に国内最大のアンティークマーケットが開催されている。ガラスや陶器、テキスタイルや家具などさまざまなジャンルの古物を扱うディーラーが軒を連ね、魅惑的な品々が所狭しと並べられていた。

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自分はあまり持ち合わせがなかったので、何か記念にひとつだけ買って帰るとしたらという視点でゆっくりと見て回ったのだが、なかでもシルバーやブロンズで作られた古代の装飾品のようなプリミティブなモチーフのジュエリーに心惹かれた。北欧神話からインスパイアされたデザインを生み出してきた「カレワラ・コル」というフィンランドの国産ブランドのものらしい。唐草模様のようなレリーフが連なったブロンズのバングルが気にいったのだが、拙い英語で値段交渉をしようかなと躊躇しているうちに他のお客さんが増えてディーラーも忙しそうにしていたので、話せないまま帰りの集合時間が来てしまった。みんなを待たせてまで買わなかったことがいまでも悔やまれるが、新しくフィンランドの好きなものができたし、自分の好みを再確認できたからそれだけでも来た甲斐があった。

後編へつづく


ヨハンナ・グリクセンについて

フィンランドを代表するテキスタイルブランド Johanna Gullichsen Textile Craft & Design。独特なパターンとカラーバリエーションで展開させる幾何学模様のノルマンディコレクションはヨーロッパだけでなく日本においても絶大なる高い評価を得ています。北欧のテキスタイルの伝統を新たな視点で解釈し続け、単に流行し消費されるのではない「真に価値あるデザイン」を創造するブランドです。デフ・カンパニーは2007年より日本輸入販売代理店としてエージェント契約を結び兵庫県、神戸にフラッグシップショップを構えています。 2010年よりデザイナーであるヨハンナ・グリクセンとの共同企画にて、日本限定プロダクト「Puzzle」を制作、販売しています。

Instagram : @johanna_gullichsen_japan
Web Shop : johannagullichsen.jp / taste&touch web shop