お家での時間を、皆さま何をして過ごされていますか。こんな時だからこそ毎日を楽しむルーティンがみつかるといいなと思い、テイスト&タッチウェブマガジン – Enjoy yourself at home – ではお家で楽しむ様々なご提案をさせていただきます。まず第一回目は、– Reading – ただ読書を楽しむというだけではなく、自宅で過ごす毎日をハッピーにするヒントが見つかるような本を選んでみました。
本の内容:女優でありながら、プライベートでは大自然に魅せられ、国内のみならず海外の山へと旅を重ねてきた女優・小島聖の初エッセイ。ネパール、フランス・モンブラン、スイス・マッターホルン・・・。そんな彼女が、バックパックひとつで何日もテントで過ごすような、女性にとっては少々ハードともいえる旅の中で、特に大切にしているのは“何を食べるか”ということ。 |
野生のベリージャム 著者:小島 聖 写真:石塚元太良 , 野川かさね 装丁:葛西薫 最もページを割いている、アメリカ ジョン・ミューア・トレイルのトレッキング食の記録について、なんだか今の自分たちの状況に重ねて読んでしまう。ジョン・ミューア・トレイルは、世界中のバックパッカーから人気の、自然溢れるロングトレイルで、20日もの間、20キロの荷物を背負って、ただ道を進んでいく。食事も着替えも、一人で持って歩けるものだけだ。そんな限られた生活ながら、一食一食が工夫とバラエティに富んでいて読んでいて飽きない。毎日の食の記録の中で私が気に入ったのは、15日目のフリーズドライの卵で作ったオムライス・・・どうやって作るの?リュックの中に食材残ってたっけ?想像するだけでお腹が空いてきて、自分も今夜はオムライスを作って食べようと思ったりする。 日々の食事を楽しむ一方で、20日間のトレッキングは過酷だ。ゴールが近づくにつれて食料が底をつくのも感じる。食べること以外で日々やることはといえば、何も考えずに前に向かってひたすら歩くこと。もちろん目の前は絶景の美しい自然が楽しませてくれるのだろうけど・・・時には生死を意識するような場面にも遭遇するのだ。今だからこそまた読み直したい一冊。 |
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センスのABC 著者:岡尾 美代子 言わずもがな、岡尾さんらしいかわいらしさとユーモアといたずらにあふれた一冊。今回は今までの著書と違って、岡尾さんが親しい方にインタビューしているコーナーもあり、また新しい一面が見れる。私たちtaste&touchも日々商品を並べて撮影をしている立場だが、撮影中になんだかときめかないことがある。この商品はもっとかわいいのに・・そんな時私は岡尾さんのスタイリングを思い出す。「岡尾さん教えてっ」と・・・。今回の本の中でも、もふもふのクマに靴下をかぶせたり、脱ぎっぱなしだったり、岡尾さんらしさがいっぱいだ。そうだ・・・、ふとした日常の瞬間が愛おしいのは、カッコつけていないからなのだ。さっき書いた、ときめかなかった撮影は「カッコつけ」ようとし過ぎていたのだなと気づく。 センスについて考察していく中で、そのトレーニングとしては五感を研ぎ澄ますことだという。心躍るその感覚や感性は日常のふとした瞬間に感じる気持ちを見逃さないこと。岡尾さんのような視点があれば、今みたいにお家で過ごすことを前提にした状況でもその中でかわいい=楽しいを感じることができるのではないだろうか。 |
本の内容:センスがいいって何だろう?──ファッションから暮らしの道具、果ては生き方にまでついてまわる「センス」を、人気スタイリスト岡尾美代子さんが考えるフォトエッセイ集。 |
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