街の小さな食堂だより
今日は献立についてのお話。子供のころ、「今日の晩ご飯は何かな?」と楽しみに家路についたことを思い出します。今となっては「今日は何にしようかなと…」と頭を悩ますこともあり、ただただ楽しみにしていた頃を懐かしく思い出すことがあります。献立をたてるプロフェッショナルがいるくらい、なかなか大変な仕事なのですが、楽しみに待っていてくれる身近な笑顔を思い浮かべてみると決して難しい仕事ではないんです。ただメインとなるおかずのレパートリーが少ないとちょっと心細いですね。いくらカレーが大好きだからといって1週間ずっとカレーではおなかが疲れてしまいますね。鶏肉、豚肉、時には牛肉、そしてお魚など、いろいろ食べるからこそ毎日、毎食が楽しみになるんです。まずは7種類、自信を持ってつくれるメインのおかずを見つけましょう。そして次はお惣菜のレパートリーを増やしていきます。こちらは意外と簡単に楽しくできるんです。
例えば人参を様々な調理方法でお惣菜にしてみるんです。「蒸・焼・煮・茹・炒・和・揚」 蒸:野菜本来の味をたのしめます。炒:きんぴらもいいですね。揚:野菜は衣をつけて揚げるとメインのおかずになりますよ。ポイントはその調理方法に合わせて切り方を変えること。見た目が大きく違うのもレパートリーが増えたようにみせるのにとても重要です。作り手は、食べる人の「あれ???これ何??」という顔が好きです。その顔をみるとあれこれ挑戦したくなるんです。おうちでお母さんが毎日そうするように、ハオスダイニングルームの日替りランチは毎日食べるのを楽しみにしてくださる方を意識して献立を立てています。
そしてもうひとつ、一汁八菜の膳は季節のスープとテリーヌのお膳で、月替りです。こちらは鰹だしベースのスープと旬の美味しい野菜をバランスよくお召し上がりいただきたく、スープに合うテリーヌ、サラダを毎月あれこれ考えています。「さぁ、今日はスープをつくるぞ」なんて思い立っても簡単にはできません。今日スープが飲みたくなったら、何をさておきハオスダイニングルームにお越しください。2月は具だくさんのミネストローネ。春キャベツと新ジャガのテリーヌ、サラダは菜の花と柑橘のマリネ。かめばかむほど甘みもあってお腹いっぱいになる十五穀米か、自家製フォカッチャとご一緒にどうぞ。献立を考える、私たちは溢れんばかりのアイデアをバランスよく組み立てて皆さまの笑顔を思い浮かべながら楽しくつくっています。
スタッフ募集
ハオスダイニングルームは毎日食べてもらいたいバランスのよいお膳や、食することで季節を感じることの出来るほんの少し贅沢なお食事をお愉しみいただける街の小さな食堂です。元気でやる気のある方、大歓迎です。私たちと一緒に心のこもったおもてなしでお客様をお迎えしてくれる方をお待ちしております。
緑の旗が目印の神戸ハオスの2階にあるハオスダイニングルームより不定期にお届けする「街の小さな食堂たより」。日替りランチのこと、人気のお惣菜レシピ、キッチンから溢れる美味しい話などなど、ウェブマガジンでもお楽しみください。
ハオスダイニングルーム
神戸市中央区海岸通 1-2-15
078.327.4581
11:30 – 19:30 〈 L.O. 19:00 〉