2018年12月15日(土) – 23日(日)11:00 – 18:00 
@ TASTE & TOUCH DECO 神戸市中央区海岸通1-2-10
 
 
12月半ばにしては暖かい週末に初日を迎え、冬暖の会では矢野さんを囲んでお茶を愉しむとても和やかで穏やかな時間をご一緒させていただきました。ご来場いただいた皆さまありがとうございました。私たちもこんなにたくさんの「箱」に囲まれて過ごすのは初めてで、イマジネーションをかき立てられ様々に「見立てる」ことを愉しませんてもらっています。会期も残すところあとわずか、今週末23日(日)までとなりますので、是非ご来場ください。
 
 
 
 

 
 
矢野さんはオブジェのようなその「箱」に対して用途を求めません。だからこそ「箱」は使い手の思いのままにオブジェにも道具にもなります。どうぞいくつも並ぶオブジェのような箱を手にとって、いかようにも見立ててみてください。
 
 

 

生ける

長らく時を経たような佇まいを感じる矢野さんの「箱」。古雅と清新を合わせ持つそれは、まるでこれまでとこれからを繋ぐように感じさせてくれます。草花を生けるとき、美しく旬を愉しむ一方で朽ちてゆくこれからを慈しむ時間があることを知る。木をけずり出しつくられたその箱に水を張り、自然のリズムを感じながら巡る季節をしつらえる心地の良い朝の風景が目に浮かびます。
 
 

仕舞う

仕舞う

キッチンカウンターで、とりわけ存在感を放っていた筒形の「箱」。中にはモロッコ製の淡い緑のグラスがぎっしり入っていました。使ったものや大切にしているものを、収めるべき場所として箱があるとします。あれこれ考え、ふと使い慣れた道具を仕舞ってみると、もとからそこにあったかのように収まりました。日々、出し入れを繰り返すことで、より身近な存在となり、使う人の思いや気分までもそっと受けとめてくれます。

 
 
 

盛る

盛る

ひとつひとつに作り手の想いが溢れる料理やしつらえを余すところなく演出する器。旬の果物を静物画のように季節の一枚に仕立てることも出来てしまう。器という名のもとに旬の食材を盛る、ただそれだけで食卓を囲む時間まで味わい深くなります。心まで満たされるのは、箱との出合いが心揺さぶられるものであり、その感動を一緒に盛りつけているからかもしれません。