11月も後半になると風が冷たくなり、一度ポケットに手を入れてしまうと中々抜けないようになってきました。落ち葉がかさかさと鳴らすメロディに冬のはじまりを感じることができます。

ぐっと気温が下がると、途端に気になりだしてくるアイテムがコートですね。私自身は冬の装いが好きなのですが、その理由のひとつとしては、コートというアイテムに強い魅力を感じているからでしょう。季節的には3ヶ月程度しか着ることができないのにも関わらず、お買い物に出掛ければついつい手にとってしまい、連れ帰るのを我慢しているのです。(我慢しきれないこともままあります)

世の中には沢山のコートがありますが、私がまず思い浮かべるのがダッフルコート。どんなに強い北風が吹いても跳ね返しそうな重厚なメルトンの生地に、フードとトグルの愛らしい見た目が老若男女問わず様になる永遠の定番アイテムです。

一口にダッフルコートといっても様々ですが、中でもフードとトグルにはこだわりがあります。まずフードの型はオリジナルに見られる、パンケーキフードと呼ばれる丸く平らなもの。そして前を留めるためのトグルは、革紐ではなく麻紐を使った木製のもの。それらのほうが、重厚感のある生地に対してどこかやわらかい印象を与えてくれるので好んでいます。

シャルパンティエ・ドゥ・ヴェッソがイギリスのファクトリーブランド、ロンドン・トラディションに別注したダッフルコートはまさに理想的な一枚。上で挙げたディテールの他、ダブルフェイスのウール生地が暖かく、ちらっと覗く裏側のチェックがお気に入りです。今時のコートにしては重さがありますが、「ダッフルは重くなくっちゃ!」というのが個人的な考えなので、それもまたご愛嬌です。

様々な装いに合わせていただけるダッフルコートですが、ベーシックなコーディネートでさらりと着るのが今の気分です。白いシャツにバスクシャツを着て、細身のジーンズに革靴、なんていうのもいいですね。もちろんスカートやワンピースにもよく合いますので、ご自分なりのスタイルを見つけていただければと思います。

こちらは taste&touch Webshop でもご用意がありますのでぜひご覧ください。

haus / d'antan /Töölö が選ぶ、時とともに愛着が増していく洋服や服飾小物の中から気になるアイテムをクローズアップ。楽しいお買い物をより大切なものにしたい皆様にお届けします。

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