こちらは過去に掲載した記事を再編集したものです。
10年後も20年後も、もしかしたら自分がおばあちゃんとよばれるようになるその日まで、ずっと着続けているかもしれないと想像する「 ラン・フランセ・ダンタン 」の洋服。本日はその中からこれからの季節には欠かせないニットジャケットをご紹介いたします。
ジュエリーや洋服などを手がける「 アトリエ・ダンタン 」は、神戸海岸通のとあるビルの中にあります。階段をあがった一番奥にはジュエリーを製作する部屋があり、その隣に洋服や服飾雑貨を企画・デザインするアトリエがあります。膨大な量のサンプルや仕様書が整理された室内はさながらどこかの研究室のようで、他にもアーカイブがずらりと並ぶラックだったり、貴重な資料が並ぶ本棚があったりして、ひとたび中に入れば時が経つのを思わず忘れてしまうほど夢中になれる空間がそこにはあります。
「 ラン・フランセ・ダンタン 」は素材から形まで、細部にまでこだわりを持ってつくられています。そのため定番とよばれるアイテムであっても変えることを厭わず、シーズンによって素材やディテールをかえ、よりよい物へアップデートしていきます。ダンタンの秋冬のアイコンのような存在でもあるニットジャケット「 ドガ 」も、肩にきちんと沿うパターニングや、少しアンバランスなアシンメトリーデザインなど、愛らしいポイントは残しつつ、素材を上質なウールカシミヤにすることで、より柔らかさと軽やかさ、そして暖かさを感じられるようになりました。
そしてドガといえばボタン代わりのボールピン、今シーズンも付属としてジャケットとともにお渡ししています。古いヘアピンをもとにつくられたボールピンは、その可愛さにそれだけでも欲しい!という声もちらほら。(残念ながらピン単体での販売は現在のところ行っておりません)ボールピンはニットにはもちろん、お持ちのストールを留めるときやバッグに付けても素敵です。鳴り響く彫金の軽やかな音と、港から時折聞こえる汽笛が心地よい空間でつくられる「 ラン・フランセ・ダンタン 」。ありそうで他にないそのデザインはワードローブに欠かすことのできない存在として、ついついコレクションしてしまう方も多いはず。はじめましての方も、まずはこの心まで温めてくれるニットから集めてみてはいかがでしょうか。
haus / d'antan /Töölö が選ぶ、時とともに愛着が増していく洋服や服飾小物の中から気になるアイテムをクローズアップ。楽しいお買い物をより大切なものにしたい皆様にお届けします。