体感は夏でも雲のかたちや月の明かり、虫の声など五感を研ぎ澄まして見つける小さな秋に心を涼める9月のはじまり。アトリエ・ダンタン東京店より、みなさまに待ち遠しい季節をより近くに感じていただけるイベントのお知らせです。

昨年冬に神戸本店にてご好評をいただいた、造形作家の椎木希望さんによる「 ouvrir 」の作品展を9月9日(土)より東京店にて初開催いたします。

「 ouvrir 」(ウーヴリール)とはフランス語で『開ける』という意味。しまうものがより愛おしく、開ける瞬間がときめくものになるようにと、様々な紙を用いて箱作品を制作されています。

ひとつひとつ細部まで丁寧に作られる小箱には、とても手描きとは思えないような精巧な絵やモチーフが筆と絵の具により描かれ装飾されています。また、作られる箱の造形はとても複雑な曲線を持ちながらも整然と美しく、身と蓋のふたつの立体が正確に重なり合って箱となる様は、本来の用途を忘れてオブジェのように見る人の心を掴んで離しません。

今展は「 jardin 」をテーマに多数の箱作品を制作していただきました。フランス語で庭、庭園という意味の、わたしたちのジュエリーシリーズの名前にもあるとても親しみ深い言葉です。

先日、作家の椎木さんから作品の写真が送られてきました。さまざまな模様やかたちの箱は、まるでアンティークの陶器や西洋式庭園のパルテールのように印象的で心が高鳴りました。
ouvrir の箱とアトリエ・ダンタンのジュエリー、ともに作り手の深い想いと繊細な手仕事により生まれる凛としたそれらを一緒に並べ、どのような庭園が出来上がるか想像を膨らませています。店内に咲き渡る花をご覧に、ぜひ秋の庭へ足をお運びください。