丁寧に紡いだ糸は至極細く、織られた布は羽のよう。手仕事から生まれる美しい布〈カディ〉、それは羽衣のようにふわりと包み込み私たちを初夏の陽射しへといざないます。

別名‘ The Fabric of Freedom ’ともいわれる〈カディ〉はさかのぼる事インドの独立運動の頃、ガンディーが工業製品への対抗手段としてこのカディを広め、仕事を生み出し、団結することで独立へと導いていったといわれています。インドの歴史や文化に根付いた奥深きカディですが、手紡ぎの糸を手織りするという気の遠くなるような手仕事により作られるため今では一部の村でしか生産されなくなり、年々希少価値が高まっていることも事実です。そんなカディを守り、受け継いでいきたいという想いを根底に、カディによるコレクションを発表し続けるベス・ニールセン。アート、デザイン、ファッションに精通する彼女の類稀なる審美眼と職人のハンドワークが融合し生まれるコレクションはアートピースのように美しく、カディらしい着心地の良さを感じられるものです。時を経ても色褪せることなく心をつかんで離さないその魅力を感じていただければ嬉しく思います。

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