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アトリエダンタン東京スタッフ

手仕事で作られたものを身に着ける

日に日に暖かさが増して春夏のおしゃれが楽しくなる季節がやってきますね。僕が毎日の服選びで意識していることは、お気に入りの色合わせをすることや素材感のコントラストを楽しむことなどいくつかあるのですが、だんだんと薄着になるにつれコーディネートが単調になりがちなこれからの季節はとくに「手仕事で作られたものを身に着ける」ということでしょうか。もともと染織や器などの民藝品や手仕事に興味があったので、それらを着るものや身に着けるものにも取り入れるということを自然と考えるようになりました。そうすることで「好き」をかたちにした自分らしいおしゃれを楽しむことができると思います。今日は自身も愛用していてどなたでも気軽に取り入れていただける「身に着ける手仕事」をご紹介させていただきますね。

Khadi&Co.

Khadi & Co.の存在感は唯一無二

Khadi & Co.(カディアンドコー)というブランドをご存知でしょうか。手紬ぎ手織りで作られるインドの伝統織物、カディやそれらを取りまく文化に魅せられたデンマーク人の女性デザイナー、ベス・ニールセン率いるテキスタイルブランドで、カディを用いたファブリックやクロージング、生活雑貨など幅広く展開しています。今から8年ほど前、当時お客さんとして渋谷の姉妹店ハオス&テラスを訪れた際、木製のラックに綺麗に掛けられた白のストールに目を奪われました。それが手紡ぎ・手織りであり、両端には黒い糸で北欧の織物のような美しい模様が織り込まれていて、手仕事ならではの温かみがありながらモダンで洗練された佇まいがひときわオーラを放っていました。首に巻いてみると当然のように温かく柔らかで、ずっと巻いていたくなるほどそのすべてが愛おしく思えて、連れて帰らずにはいられませんでした。それ以来カディアンドコーの大ファンで、今その魅力を皆さまにお伝えできることがとても嬉しく、また誇らしくも思います。カディを使って服作りをしているブランドはいくつかありますが、その多くがアジアの民族衣装のように直線的なパターンをベースにしているのに対し、カディアンドコーはインドの伝統織物を使っていながら西洋の立体的なカッティングで美しいシルエットの洋服を無数に作り出しています。その相反する要素が重なり合うことで唯一無二の存在感が生まれるのだと思います。

Khadi&Co.

今回ご紹介するのはカディアンドコーが定番でリリースしているワイドパンツ‘STAR’です。(カディアンドコーの洋服はモデルによって名前がついていますが、まさにブランドの『星』と言えるかもしれません。)このパンツも曲線的で裾が緩やかにテーパードしたバルーンシルエットが特徴でウエストの切り替えにタックを入れることで横からのシルエットもふっくら立体的に映ります。ウエストがゴムなのですが、ドローコード(これもカディを使っています!)が付いているのでどなたでも楽に穿けます。ウエストの切り替えの細かいディテールを見せれるのでタックインして穿くのもおすすめです。シーズンごとにいろんな素材で登場するのですが、中でも4本どりの糸を織った白の生地はカディならではのざっくりとした質感が魅力なので、それを際立たせるようにトップスにはつるんとしたものをよく合わせます。同じように職人の手仕事が感じられるアトリエ・ダンタンのシューズやジュエリーとも相性がいいので、手仕事ならではの風合いを活かしていつもとひと味違う着こなしを愉しんでいただきたいです。

Khadi&Co.

最後になりましたが、カディの生地は洗えば洗うほど糸が綿花に戻るかのようにほぐれてガーゼのような優しい肌触りになっていきます。とても軽くて洗ってもすぐ乾くので梅雨の時期や旅行先でもとても重宝しますよ。この春、たくさん素敵なワンピースやブラウス、スカートなど様々なアイテムが入荷しています。ぜひお近くにいらした際はアトリエ・ダンタン東京店にも遊びにいらしてください。

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Khadi&Co."

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